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2025.07.1217:00

CUTIE STREET ソロインタビュー Vol.6:真鍋凪咲「自分よりも幸せになってほしい」 “ファンへの想い”を胸に挑む未知の世界

高校生活で変化した人間性「目立つことをしなくなりました」



――真鍋さんは、どんな学生時代を送っていましたか?

真鍋凪咲(以下、真鍋):小学生の頃からお話をするのが好きで。人見知りだけど、一度その場に馴染んでしまえば騒がしくなる子でした(笑)。あとは、ダンスとバドミントンをやっていて運動が大好きでしたね。

――中学はどうでした?

真鍋:バドミントン部の部長をやったり、学級委員長をやったりして。いろんな方面で頑張っていたのと、中学時代は正義感が強かったんですよ。みんなを引っ張るリーダー的なポジションを積極的にやっていたので、周りから見たらうるさい人だったのかもしれないですけど、とにかく活発でした!

――その頑張るバイタリティは何だったんですか?

真鍋:姉が2人いるんですけど、姉たちも部長や学級委員をやっていて、みんなをまとめるタイプだったんです。その姿を見ていたから、自分も自然とそのルートに行ったのはありますね。姉の影響が大きかったです。

――中学校時代は将来どうなると思っていました?

真鍋:小学生の頃から警察官になるのが夢だったんです。中学になるとプラスαでバドミントンの選手とか、ヘアメイクさんになりたいとか、新しい夢も増えていって。スポーツ以外に美容系も好きだったので、やりたいことはいっぱいありましたね。

――高校時代のことも教えてください。

真鍋:高校はダンス部の副キャプテンをやっていました。

――じゃあ、率先してみんなの前に出るのは変わらず?

真鍋:でも高校生になってから控えめな性格になったな、と思います。ダンスって人に見せるものだから、さらに“自分が自分が”になるのかなと思っていたんですけど、その部活がすっごく厳しかったんですよ。一方で個性豊かな部員が多かったので、私よりもいろいろ発言してくれる子が結構いて。自分は外から見てるタイプというか、副キャプテンという立場もあったから、自らガツガツ行くよりは、周りを見てサポートする側に自然と回っていって。みんなの中心的なポジションには行かなくなりましたね。

――大きな分岐点になっているんですね。

真鍋:控えめになった要因はもう1つあって。それまでは友達がいっぱいいたんですけど、なぜか中学で人間関係があまりうまくいかなくなって。そのまま高校に入って、そんなに人と深く関わったりとか、いろんな人と顔見知りになることに疲れてしまって。基本は、同じ部活の子と一緒にいるようになりました。あとは授業で発言するとか委員会に入るとか、そういう目立つことをしなくなりましたね。だけど、ポジティブなこともあって。勉強に関しては、昔から本当に苦手だったんです(笑)。でも、私が入っていたダンス部は「勉強第一だよ。勉強ができないと大会に出さないよ」と顧問の先生に言われていて。「学年で○位以下になった子は、大会に出すかどうかを考える」って。

――かなりシビアですね。

真鍋:それで勉強を頑張った結果、成績も上がってそれ以降も勉強に励むことができました。好きなことのためなら頑張れるタイプではあるんです。人前に出るのは苦手になっちゃったけど、ダンスは大好きだから部活で副キャプテンを頑張っていたし、ダンスのために勉強も頑張るとか。何をするにもダンス中心でしたね。

――そもそもバドミントン部からダンス部に変えた理由は?

真鍋:4歳ぐらいから小4までダンスをやっていたんです。それで一時期、お母さんがママさんバレーをやっていて、その横でバドミントンをしている人たちを見て「なんか楽しそう」と思って。そこからお姉ちゃんがバドミントン部に入ったのもあり、私もやりたいなって。ただ、習い事は1つしかやっちゃダメな家庭だったので、小4でバドミントンに切り替えて、中学でもバドミントンを続けることにしました。その後、姉がダンス部に入ったんですけど、そこが強豪校だったんですよ。私も「またダンスをやりたいな。どうせならダンスが強い学校に行きたいな」と思って、姉と同じ部活に入りまして。私が1年生のときに、姉は3年生で部長でした(笑)。

――話を聞いていると、全てにおいてお姉さんと同じ道を辿っていますよね? それだけ憧れの存在だったんですか?

真鍋:昔から姉がやることに対して「いいな」と思うふしがあって。着てる洋服も「いいなあ」とか。ダンスもバドミントンも姉がやっていたから、私も始めたので……なんか憧れちゃうんですよね。あとは、ちょっと珍しかったのもあると思います。今でこそダンスもバドミントンもメジャーですけど、私が小さい頃は周りでバドミントンやダンスを習っている子はいなかった。そういう珍しさに惹かれたのも、大きいかなと思います。

――高校時代の話に戻すと、小中学生の頃とはマインドがガラッと変わったわけですよね。

真鍋:ですね。人間関係がうまくいかなかった原因を考えると、自分が物事をハッキリ言うタイプだから、それでよくない方向に進んじゃったのかなと思います。自分を出して意見を言うことってすごい難しいことなんだな、と痛感して。「なるべく引っ込んでいよう」となりましたね。


自分にとっては“ラストチャンス”――死ぬ気で臨んだオーディション合宿




――そこからは、どのような人生を送ってこられたんですか?

真鍋:高校卒業後は大学に通いまして。大学って自分の学ぶことが決まってるから、将来の道も自然と定まっていくじゃないですか。先輩から就職活動の話を聞きながら「自分は何をしたいのかな?」と考えるようになって。学年が上がるにつれて「本当にこれでいいのかな?」と将来への迷いが生まれたんです。ずっと心の中ではパフォーマーになりたい、と思っていて。高3はコロナ禍もあり、人前で踊ることができなかった中、文化祭でやっと全校生徒の前で踊ることができて。そのとき、心から楽しいと思えたんです。その興奮がずっと忘れられなくて、当初はアイドルよりはパフォーマーになりたいと密かに思っていました。

――じゃあ、アイドルを目指していたわけじゃなかった。

真鍋:はい。そんなときにTikTokでFRUITS ZIPPERさんの曲が流れてきたり、アイドルを身近に感じるようになっていって。ちょうど同時期に、大学内にアイドルのコピーダンスサークルに入っている友達がいて。その子のステージを観に行ったとき、ゲストでアイドルさんが出てきて「ああ、素敵だな」と。そういういろんなことが重なって「アイドルっていいな!」と思うようになり、KAWAII LAB.のオーディションを見つけて応募しました。

――それが人生初のオーディション?

真鍋:そうです! 初めてなので、何をしたらいいのか分からなかったんですよ。「応募するときって、メイクをしてもいいのかな?」とかも全然分からなくて。とりあえずメイクをして、自己PR用の動画を送ることにしたんですけど……とはいえ何をやればいいんだろうと。「普通に歌って踊るのは絶対にありきたりだよな」とか「でも、すごいことも思いつかない」と考えた結果、変顔を10連発した動画を送りました(笑)。

――えー!

真鍋:アソビシステムは“個性”を大事にしているから「どうしよう!? 私は全然個性がないぞ」と思いつつ変顔を送ったら、なんとそれが通りまして(笑)。2次、3次審査を経て、最終的に合格をもらいました。もちろん受かりたいと思っていたけど、本当に受かるとは思っていなかったので嬉しかったです。

――その後、真鍋さんはCUTIE STREETの合宿オーディションに参加されます。

真鍋:私はほかの子たちと比べて芸能経験が全然なかったですし、周りには「まだまだチャンスはいっぱいあるよ」と思われていたかもしれないけど、自分では「ここがラストチャンスだろうな」「もう、ここしかない」という心境だったんですよ。年齢も20歳になるし、自分は大学生をしているから、3年生になったら就職活動が始まる。これで無理だったらKAWAII LAB.を辞めて、堅実な道を歩んだ方がいいんじゃないかって。だからこそ、本当に死ぬ気で臨みました。いろんな事務所から来た子もいたし、そこにも複雑な気持ちがあったんです。

――と言いますと?

真鍋:自分はKAWAII LAB.に入りたくて、KAWAII LAB. MATESのオーディションを受けたから、絶対に負けたくなかった。合宿も大変だったし、私の大の苦手である人間関係も審査の対象になることも分かっていたので「自分だけが受かりたい」という気持ちではダメなんだ、と気づいて。1つのことだけに集中していられない状況なのもあって、難しかったなと思うんですけど、今となれば楽しい思い出です(笑)!

――いざ合格したときの気持ちはどうでしたか?

真鍋:ホッとしました。もうこれ以上ないところまで頑張っていたので、安心が最初にあって。その後に嬉しさが込み上げてきました。




――8月4日にはデビュー1周年を迎えますが、心境はいかがですか?

真鍋:まさかのことが起こりすぎて、本当に現実なのかなって思うときがいっぱいあって。CUTIE STREETのファンの方々がこんなにも多く集まってくれるとは想像できていなかったですし、なんか……あっという間でした。

――みなさんと比べて経験がないことで、苦労や新鮮だったことはありますか?

真鍋:半年間ほどKAWAII LAB. MATESで活動していたんですけど、ステージに出る機会も頻繁ではなかったし、ファンの方と触れ合う場面も少しだけだったので、確かに初めての経験は多かったです。今はバラエティ番組に呼んでいただける機会も多くて、その度に「全然話せないな」と思いますし、知識がないことでの苦労はあります。でも、初めての体験だからこその発見もあって。毎日ワクワクがいっぱいで、とても楽しいです。

――これまでの活動を振り返って、印象的なことはなんでしょう?

真鍋:『ミュージックステーション』(テレビ朝日系/以下、『Mステ』)の出演が決まったときはビックリしました。どの番組も驚きでしたけど、特に『Mステ』に出るのは目標にしていたし、ずっと観ていた番組だったので、その衝撃は忘れられないですね。

――この1年を通して、ご自身で成長を感じるところは?

真鍋:徐々に自分の中のアイドル像が確立してきて、KAWAII LAB. MATESで活動していたときよりもアイドルらしくなったんじゃないかな、と思います。それはパフォーマンスにおいても、ライブ以外の振る舞いに関しても感じますね。

――真鍋さんが目指しているアイドル像って?

真鍋:難しいんですけど……可愛くもありカッコよくもある“変幻自在なアイドル”になりたいです。今は歌って踊れるアイドルはいっぱいいるから「そこに執着しなくても」とは思うんですけど、でも自分の中では歌も踊りも“完璧な人”が好みなので、少しでも近づけるように頑張りたいです。


「表だけをキラキラさせたくない」向上心と感謝を忘れず目指す“上”



――過去にダンスをやっていた経験が、今に活きていると感じることはありますか?

真鍋:学生時代はヒップホップやジャズダンスをやっていまして。きゅ─すと(CUTIE STREETの略称)の曲でもカッコいい踊りがありますし、表情の使い方に関しても過去の経験は活かせているかなと思います。

――より成長するうえでの課題はなんでしょう?

真鍋:先ほど言った完璧なアイドルが理想だけど、現状は歌に関しても、もっともっと上手に歌えるようになりたいと思っていて、自分らしく表現しながら技術的な部分も磨いていきたいです。それと自分の気持ちを言葉にして伝えるのが苦手なんですけど、私らしくファンの方々に感謝とか愛情を伝えていきたいです。ほかにも課題はまだまだ山積みですね。

――グループの中でご自身の役割をどう捉えていますか?

真鍋:私は何かがズバ抜けてできるわけではないんです。だからこそ、真鍋凪咲ならではの強みとかきゅーすとに貢献できることもそうですし、「これができるんだ」という自分の役割を見つけたいと思っていて。そこを模索するのが、今年の目標ですね。それこそメンバーは自己プロデュースが上手で、日々研究してるんだろうなと感じるから、私ももっと自分を追求しなきゃいけない、と励みになっています。

――個人としての叶えたい夢や目標はありますか?

真鍋:駆け出しの状態だからこそ、目指せるものってたくさんあるし、挑戦したいこともいっぱいあるんです。とはいえ歌も踊りも全てが目標に達していないので、自信を持って「これをしたい、と言っていいのかな?」とも思っていて。

――ある意味、個人の夢や目標を言えるようになるのが目標というか。

真鍋:そうですね!

――「学生時代から夢がたくさんあった」と言っていましたけど、今の活動を通して叶えられる機会は多そうですね。

真鍋:はい! それこそ、この前は1日警察署長をきゅーすとでやらせていただきました。バドミントンと繋げるのは難しいかもしれないですけど、そういう好きなものと繋がったらいいなと思いますね。

――大会の公式サポーターとか、テーマソングを歌う日が来るかもしれないですし。

真鍋:確かに! そうなったら嬉しいですね。

――これまでの人生で、影響を受けた人や作品はありますか?

真鍋:『チア☆ダン』という作品があるんですけど、本当に影響を受けていて。高校生の時に観て「できないまま終わらせちゃダメなんだな」と思ったんですよね。仲間の大切さも学びましたし、「目標に向かっていく過程が大切なんだ」とか、自分の生き方にもかなりの刺激を受けました。

――真鍋さんも『チア☆ダン』の少女たち同様に、辛いことがあってもめげずに努力し続けている印象があります。

真鍋:私はネガティブな感情になってしまった時、その感情をエネルギーに変換して「自分はできるんだ」と思い込ませることで、ガッツとやる気を出しているところがあって。負けず嫌いではあるし、常に上を目指していきたいという思いがあるんです。その向上心は忘れずにいたい。あとは、表だけをキラキラさせたくないのがあって。自分が今ここにいられることは当たり前じゃないから、常に周りの人に感謝をして礼儀を欠かさずにいたいですね。

――個人的な話なんですけど、3歳の姪っ子がいまして。真鍋さんの大ファンなんですよ。MVとかテレビを観ながら一緒に踊っているらしくて。

真鍋:えー、カワイイ! 私、小さい子が本当に大好きなんですよ! 嬉しい〜!

――ははは、今日イチテンションが上がっている。

真鍋:思わずニヤけちゃいました(笑)。そういう話を聞くと元気になりますね。

――活動する中でファンの声がいちばんの支えになる、と言いますよね。

真鍋:すごく支えられています。ファンの方は「なべちゃんはなべちゃんのままでいいんだよ!」とか「なべちゃんが生き甲斐なんだよ」と言ってくれて。アイドル活動をしていなかったら、そんなの人生で言われることなんてないですから。そんなに思ってくれる人がいるのは、幸せですよね。自分以外でこんなにも「大切にしたい」「幸せにしたい」と思える対象ができたのは、本当に大きくて。ファンの方に対して、自分よりも幸せになってほしいってめちゃくちゃ思うし、自分が幸せにしてあげたいって本気で思う。みんなの声を聞くたびに「アイドルをやっている意味があるな」「こんなことで悩んでいたらダメだな」と前を向ける。みんなが日々温かい言葉をかけてくれるおかげで、私はアイドルでいられるんです。


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