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2025.07.1617:00

CUTIE STREET 全員インタビュー 後編:急激なブレイク、かかる重圧も「楽しみながら乗り越えていきたい」 高い目標へと全力で

見えてきたCUTIE STREETの個性や強み



――デビュー時と比べて、「変わったな」とか「成長したな」と感じるメンバーはいますか?

桜庭遥花(以下、桜庭):もう全員だと思います(笑)。本当に環境がガラッと変わって、それぞれがその変化に合わせて進化している感じがします。最初の頃は戸惑いもあったけど、今はみんな頼もしいです。

板倉可奈(以下、板倉):自分たちではあまり気づけてないかもしれないけど、親とかスタッフさんとか、外から見てる人には「すごく変わったね」って言われます。たぶん、みんなが同じペースで変わっているからこそ、本人たちにとっては自然に感じているのかも。

古澤里紗(以下、古澤):でも、幕張(『KAWAII LAB. SESSION Vol.13・Vol.14 in 幕張』)のときは特に「変わったね!」って実感がありました。スタッフさんにめっちゃ褒められたし、「パフォーマンスのレベルが上がってる」って言われたのが嬉しかったです。

川本笑瑠(以下、川本):その時はスケジュール的にもレッスン時間が少なくて、むしろ全員忙しくてバタバタしてた。でも、その分気持ちが揃っていたんだと思います。

佐野愛花(以下、佐野):振りを合わせるレッスンって、実はあんまりしてないんですよね。だけど、振り入れの段階からもう「なんとなく合ってる」みたいな(笑)。

――そのなんとなくでも揃ってしまうって、きっとお互いに感覚を理解し合えているからなんでしょうね。

川本:「揃えよう!」って気負わなくても、なんか揃っちゃうんです。それって、みんながお互いをちゃんと見ているからなんだと思います。

板倉:もちろん、自主練とかはそれぞれがやってるけど、「振り合わせのための時間」はなくても、自然とまとまっていくんです。それって、信頼がないとできないことだなって感じます。

佐野:あと個人的に思うのは、“自分の見せ方”がみんな上手になってきてること。立ち位置に関係なく、ちゃんと自分の色が出てるよね。

梅田みゆ(以下、梅田):そうだね。だから今の私たちって、“ダンスは揃ってるけど個性はバラバラ”っていう、いい意味でのバランスが取れてるなって思います。

――活動を続ける中で「きゅーすとらしさ」にも変化はありましたか?

真鍋凪咲(以下、真鍋):“どんな方向にだって進める”今の状態が自分たちの強みだと思います。型にハマりきっていないから、やりたいことがあればすぐに挑戦できる。最初は不安もあったけど、今はその自由さがグループの伸びしろになっています。

梅田:最初に型を決めなかったことで、1人ひとりがやりたいことに挑戦できて、個性がどんどん見えてきたと感じます。「この子はこういう一面がある」「この曲はこの子が映える」とか、ステージや曲ごとに自分たちの新しい一面を発見するのが楽しいです。

川本:デビュー当時は「個性がない」「歌声が似てる」って言われることもあって。自分では意識していなかったけど、「8人の声が似ているから個性を出そう」と言われることもありました。でも、活動を重ねていくうちに自然と個性が出てきて、今はもうそういうことは言われなくなったんです。

古澤:最初は歌い慣れていなくて、先生の真似になっちゃったりしていたんです。でもライブやレッスンでだんだんと自分の声を出せるようになってきて、今は個性も自信もついてきました。

川本:活動していく過程で、“きゅーすとっぽい”とか“この子っぽい”というイメージが自然と世間にできてきて、それが自分たちの中でも個性として確立されていった感覚はあるよね。メンバーカラーが決まったことも大きかったです。個性って焦って作るものじゃなくて、“やっていくうちに見つけるもの”なんだなと思いました。

桜庭:最初はコンセプトも決まっていなくて、「どうなるんだろう?」という不安がありました。でも活動を重ねるうちに、「これがきゅーすとらしいね」って言われるようになって、自分たちでもそう思えるようになっていきました。そうやって自然体でいられたことが、今の“自由さ”や“らしさ”につながっている気がします。


2025年に達成を目指す“3つ”の目標




――自分たちらしさを確立しつつある今、グループとしてどんな目標を掲げているのでしょうか?

川本:みんな一緒だよね。せーので言おうよ。

全員:せーの、CM(手で「C」と「M」を作りながら)!

――(笑)。

古澤:やっぱり、多くの人にきゅーすとを知ってもらうためには、TVのCMってすごく大きいなと思っていて。普段アイドルに興味がないおじいちゃん、おばあちゃん世代や、ご飯を食べながら何気なくテレビを見ている家族の皆さんが、ふとCMで私たちの姿を見て、「この子たち誰?」ってなることもあると思うんです。

板倉:CMに出ることで、「このCMの子だ!」ってイメージを持ってもらえるのも大きいですよね。名前をまだ知らなくても、印象に残るだけでファンになってくれる人もいるかもしれないですし。そのきっかけを自分たちで掴み取りたい。これまで応援してくれたファンのみんなにも「やったね!」って思ってもらえるように、チャンスを逃さずに走りたいです。

――素晴らしい目標だと思います。一方でCMに出演するためにも、さらに多くの人に知っていただく必要がありますよね。

板倉:そうですね。そのためにもSNSについては、自分たちでもすごく話し合って考えています。たとえば「キューにストップできません!」の〈適当に生きるな!!〉というフレーズも、メンバー同士でご飯を食べながら「これ、バズりそうじゃない?」って話して決めたもので。スタッフさんにも「こういう方向でやりたいです」と自分たちで提案して、一緒に工夫しています。

梅田:SNSの投稿や告知は、特にみんなで支え合ってやる文化ができています。私はよく「やばい、告知を忘れてた!」ってなるんですけど、笑瑠が「みんな、今日までだよ!」とグループLINEでリマインドしてくれて(笑)。そうやって支え合っているのもきゅーすとらしさだと思います。

桜庭:新しい企画もどんどん試して、リアルな日常も見せていきたいよね。今はライブやイベントの情報が毎日溢れていて本当に大変だけど、それは人気の証でもあると思うので、やっぱり「忙しいね」「大変だね」って言い合いながらも、みんなで1つひとつを楽しみながら乗り越えていきたいです。

川本:告知に関しては、スタッフさんにも「きゅーすとは本当に偉い」と褒めていただいたことがあります。普通、人気が出てきたら“言わなくてもお客さんが来る”って思いがち。でも私たちは「初心を忘れない」っていうか、どんなに大きな会場になっても、必ず告知するのが当たり前。誰かが「今日までだよ」と言い出したら全員が「じゃあ絶対にやろう」と一致団結します。ファンの方が情報を追い切れなくても、ちゃんと伝わるように努力したいなと思っています。

――CM出演を達成するために、自分たち発信で努力しているんですね。

川本:はい。そしてほかにも目標があって……。

全員:せーの、『輝く!日本レコード大賞』(TBS系)新人賞! 『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)出場!

――高い目標になりますね。なぜこの目標を設定したのですか?

増田彩乃(以下、増田):『輝く!日本レコード大賞』新人賞は、去年デビューさせてもらったからこその特別なチャンス。一生に一度しかない“新人”という肩書きでもあるので、そのタイミングで賞をいただけるように、今は本当に一日一日が勝負だなと思って活動しています。今年は人生が変わった年だったから、全員で後悔なく、がむしゃらにぶつかっていきたいんです。

桜庭:『NHK紅白歌合戦』は、やっぱり音楽をやっている人なら全員が憧れる場所ですよね。年末の日本最大の舞台。小さい頃から家族で観ていた番組に、自分たちが出られるようになるなんて、想像しただけで夢みたいです。ここに辿り着けるように、1つひとつ丁寧に積み重ねていきたいです。メンバーのみんなと、そしてファンやスタッフのみんなと一緒に、絶対に実現させたい目標です。




――それでは、7月23日にリリースされる2ndシングルCD『キューにストップできません!/ちきゅーめいくあっぷ計画』は、目標達成のための勝負の作品になりますね。大ヒットした1stシングル『かわいいだけじゃだめですか?』と比較されるという面もあると思います。

増田:正直、プレッシャーはすごく感じています。1stシングルが想像以上にヒットして、2作目でどう評価されるか、正念場だという自覚もしていて。でも今は「頑張りどき」だと割り切って、みんなでリリイベやツアーを全力でやりきっています。

真鍋:2ndは曲調も違うし、どんな風に受け止めてもらえるのか不安もあったけど、今までよりもグループの仲の良さや“きゅーすとらしさ”が詰まった曲だと自信を持っています。「ちきゅーめいくあっぷ計画」はありぼぼさん(ヤバいTシャツ屋さん)に書いてもらったこともあって、いろんな意味で新しい挑戦になったと思います。

川本:よく「2作目が勝負」「ここでヒットしないと一発屋」と言われがちだけど、今も新しくきゅーすとを知ってくださる方とたくさん出会えていて、不安はないです。1stでファンになってくれた人が、リリース期間にもどんどん増えて、今は“きゅーすと好き”な人がたくさんいる。今後好きになってくれる人も無限にいるはず。だから、プレッシャーよりも「もっとたくさんの人に届けたい」という気持ちの方が大きいです。

――6月8日に石川県のイオンモール白山で行われたリリースイベントには、5000人ものファンが駆けつけたそうですね。

板倉:「東京から来ました」っていう方がたくさんいらして。石川の方だけじゃなくて、わざわざ新幹線や飛行機に乗ってまで来てくれる方がいるんだって……もう言葉にならないくらい感動しました。最近は、イベントやフェスで初めて私たちを観る方も増えて、「初めて観たけど好きになりました」と言ってもらえることが本当に多いですし、現場で手応えを感じる瞬間が増えたのは、活動のモチベーションにもなっています。

川本:しかも、あの石川の会場に集まってくれたのは、自分たちを本当に好きでいてくれる人たちとか、自分たちに興味を持ってくれている人たちばかりで。5000人以上が目の前にいてくれた光景は、私たちにとって本当に大きな自信になりました。日々、ファンの皆さんが支えてくれているおかげで、プレッシャーを感じる場面もあるけど、そういう気持ちが一気に払拭される瞬間でもありましたね。


メンバーの絆と高い意識で初の全国ツアーへ




――目標を叶えるために、今、努力していることや大切にしているものはありますか?

梅田:パフォーマンスに関しては「全力で踊りきる」ということをみんないちばんに大切にしています。たとえどんなにライブの本数が多くても、1つひとつの公演を“初日”の気持ちで全力で取り組むと自分に言い聞かせて、日々体力づくりも意識しています。

佐野:やっぱり私たち、気づいたら“体育会系”になっているんですよね(笑)。体力勝負の現場なので、どんなにスケジュールがハードでも、誰1人弱音を吐かずにみんなで声を掛け合って乗り越えています。誰かがちょっと元気がないときも、絶対に自然とフォローが生まれるし、「しんどいね」って笑い合いながら、毎回のリハも本番も全力でやりきる。それがきゅーすとの強さだと思っています。

増田:そうそう。みんな本当に負けず嫌いで、体調が悪いのを絶対に表に出さないタイプなんですよ。スタッフさんにも「無理しないで」と言われるんですけど、「大丈夫です! やります!」って言っちゃう(笑)。“体育会系なきゅーすと”はファンの皆さんがいちばん知っていると思います。

川本:そうだね。1年前と比べると体力は本当につきました。でもその分だけ消費する量も増えるから、ライブ終わりは汗だくです(笑)。

佐野:有り難いことにお仕事をたくさんいただけているので、その忙しさに飲まれずにどう乗り切るか、みんなで声を掛け合って、体調管理も1人ひとりが責任を持つようにもしていました。

――パフォーマンス力の向上は、音楽フェスなどで新しい層に“発見”してもらうことにも繋がりますよね。皆さんの中で、「アイドルシーン以外のイベントにも挑戦したい」と思う気持ちはありますか?

川本:めちゃめちゃあります!

増田:アイドルの枠を超えて、アーティストとして、フェスなどにもどんどん挑戦したいと思っています。私たちにとって今年が初めてのフェス出演だったんですけど、アイドルを普段観ない方や、バンドファンの方たちにもどうしたら楽しんでもらえるだろうって、メンバーもスタッフさんもみんなでたくさん考えました。いろんな方に楽しんでいただける存在になりたいなという思いはすごく強いです。

――ロックフェスだと、ファンの客層もまったく違いますし、盛り上げ方にも工夫が必要になってきますよね。

真鍋:そうなんです。フェスによってもお客さんの雰囲気が全然違うなと最近すごく感じていて。地域ごとに反応も違うし、そういう変化にもどんどん対応できるようになっていきたいなと思っています。

梅田:フェス仕様の振り付けを作ったり、手を振るだけで真似できるような簡単な動きを増やしたりと、少しずつ工夫を重ねています。どんな場所でもみんなが一緒に楽しめるライブを目指しています。

――そして、8月にはいよいよ初の全国ツアーが始まります。

佐野:みんなでずっと「ツアーをやりたいね」と話してきたので、本当に嬉しいです!

板倉:でも、こんなに公演数が多いとは思っていなくて。びっくりするくらいスケジュールがぎっしりです(笑)。でも、やっぱり本当に嬉しいですし、今までリリースイベントなどで各地に行かせていただいてきましたが、ツアーで行くのはまた違った特別感があります。それがすごく嬉しいです。

古澤:実は、前から「(古澤・梅田の地元の)熊本城ホールでライブをやりたい!」ってみんなでずっと話してたんです。だから、実際にツアーの会場としてその名前を聞いたときは、本当に夢みたいで……。デビュー当時は想像もできなかったことが、こうして1つずつ現実になっていくのが、すごく感慨深いです。みんなで「いつかはきっと」って言い続けてきたことが、こうして形になったのが本当に嬉しいですし、応援してくれているファンの皆さんや、支えてくださっているスタッフさんにあらためて感謝したい気持ちでいっぱいです。

板倉:メンバーそれぞれがやりたい会場でライブをできる機会をいただけて、すごくありがたいなと思います。

川本:会場のスケール感もすごいんですよ。私たち自身もいろんなアーティストさんのライブを観に行くことが多いので、やっぱり、1年目のアイドルではなかなか経験できない規模でツアーをさせてもらっているなって。ライブハウスじゃなくて、最初のツアーがいきなりホールツアーって……! 本当にありがたいですね。

――これだけ大きなツアーが動き出して、各地でどんな景色が広がるのか、そして年末にはまた嬉しい報告が聞けることを楽しみにしていますね。

真鍋:ありがとうございます! そのときはぜひまた取材、よろしくお願いします(笑)。もっと大きくなったCUTIE STREETでお会いできるように、これからも全力で頑張ります!



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